昨年から始まった調整池の排水工事と周辺の舗装工事が8月末で完了いたしました。
圏央道に沿っての施工のため、施工箇所が移動する現場となりました。
地域の皆様には事前にお知らせはしておりましたが、交通規制の場所も変わるなどご不便をお掛け致しました。
ご協力頂きまして有難うございました。
7月からスタートしました七重東615号線・江川橋左岸堤防道路の施工も完了しました。
以前の日記でも書きましたが、排水管の設置・フェンスの設置が全て完了した全景を最後にご紹介します!
今回の現場では気象センサーを設置していました。
温度・湿度・風速・風向き・雨量のデータを取って、
現場の熱中症予防、風速の監視、雨量の監視、水位把握などの安全管理に活用しています。
PCやスマホからデータ閲覧が出来るので、どこでも計測情報が確認出来ます。
気象状況を見ながら、作業工程の見直しや材料発注のタイミングを調整することができるので、コスト削減にも繋がります。
そしてCCUSを導入しました。
CCUSとは「Construction Career Up System」の略です。
技術者ひとりひとりにIDが付与されたCCSUカードが交付され、
保有資格や社会保険加入状況、現場の就業履歴などを登録・蓄積して活用する仕組みです!
私たちはこれからの建設業を担っていく人材を「継続して雇用・育成していくこと」を大切にしています。
若い世代が安心して働き続けられる建設業界を目指して、現場でも色々と取り組んでいきますよ!
江川橋橋台と9号調整池の間にある「補強土壁部」にも排水管を配置します。
まずは架台設置をするので、コアボーリングで穴を開けた箇所に基礎杭を置き、モルタルを充填して固定します。
基礎杭の設置精度が良くないと、上の架台が収まらないので、高さ・偏心(設計中心位置からのずれ)などを確認して、設置していきます。
そして基礎杭に根巻きコンクリート打設し、伸縮やズレ等の変形が起こらないようにします!
高所作業車等を使った点検や工事の作業現場では、構造物と作業者が接触したり挟まれたりする事故の発生リスクが高まります。
安全管理の為に以前は監視員を配置して安全管理を行っていました。
ですが!この「はさまれん棒」を取り付けることで操作時に構造物と接触すると、
大きな音と光で作業者に知らせてくれるので、人的ミスによる挟まれ事故を防止することが出来ます。
今回は2重の対策として、監視員も配置してます。
具体的には・・・白い丸型の検出バーに力が加わるとバーが青色に高速点滅をして同時にブザーが鳴ります。
検知する力の方向は縦(上からの接触)と横方向360℃で様々な角度からの接触の危険を避ける事が出来ます。
設置も簡単で、すぐに安全対策が実施出来るので現場で大活躍です!安全に注意しながら作業を進めていきます。
皆さんは道路が4種の層で構成されていることを知っていますか?
なので通常は舗装工事も路床工、路盤工、基層工、表層工の順番で行います。使用する材料は土、砕石、アスファルトになります。
舗装工事はアスファルトを敷くだけではなく、長く使えるような高品質の道路にするためにちゃんと手間がかかっているんです!
今回は表層のアスファルトのみ打ち替えを行います。
まずは既設As舗装版の撤去を行います。
撤去が完了したら、路盤の不陸を実施するため、現況の確認を行います。
設計高さの路盤を作るには、どのくらい路盤材を追加しなければいけないのか確認しています。
路盤の不陸整正と転圧をしていきます。
路盤工事の目的は、道路の交通荷重を広く分散させて路床にかかる負担を小さくすることです。
そして表層工事です。今回の舗設箇所は車の使用頻度が少ないので、Asは表層の1層のみです。
まずは路盤とアスファルトを付着させるための乳酸を散布します。
その後は加熱したアスファルト混合物を路盤の上に敷き均し、ローラーなどを使って均一に締め固めます。
随時温度管理を行い、Asが適切な状態で施工されているか確認します。
道路の品質・耐久性向上のため、温度管理は大切です。
締固め終了後に舗装表面が50度以下になるまで養生をして舗設完了になります。
以前行った鉄筋検査をもとに、配管支持材を設置していきます。
1枚目の写真は使用する材料です。今回はケミカルアンカーといって樹脂や薬剤の化学反応を使用して強力に固定できるアンカーを使用します。
そして2枚目と3枚目の写真は削孔するドリルと打込むアンカーボルトです。穿孔の長さが同じになるようにマーキングをしています。
施工方法は、ドリルでコンクリートに穴を開けたら孔内をブロアーやブラシがけで切粉をよく取除きます。そして接着剤と骨材が入ったカプセルを挿入します。
その上からアンカーボルトを埋込むと、中でカプセルが割れて穿孔内で撹拌される仕組みになっています。
このアンカーボルトの先端は斜めにカットされていて、撹拌性をよくする為に加工されているんです!よく考えられていますね。
そしてアンカーが固まったら引張強度試験を行います。検査は自主検査(目視・接触・打音等)と立ち合い検査(加力測定装置使用)があります。
4枚目と5枚目の写真はその検査の様子です。強度に異常がなかったので、排水管支持材を設置していきます。
そしてBefore/Afterがこちらです。
リバーザーステップという言葉を聞いたことがありますか?
のり面点検・管理用・災害時の避難など使用用途は様々ですが、のり面に設置する階段のことです。
肉厚な再生プラスチック製で紫外線劣化にも強く、耐久・対候性に優れています。
地表面を削らないプレハブ式で施工が出来るので雨や雪などの気候の変化を受けにくく、施工も難しくないので簡単に設置が出来ます。
まずは階段設置場所に防草シートを敷き、コの字アンカーでシートを固定します。
次にプラスチック角材にあらかじめ開けてある穴に合うようにプラスチック角杭にも穴を開け、
角材と角杭をボトル止めして角材が2本並行になるように設置します。
のり面に設置した角材に階段本体を最下段から取り付けます。
今回使用している工具はインパクトドライバーや電気ドリル、部材打ち込み用のハンマーくらいなので、施工性も抜群です。
ちなみに、今回使用したリバーザーステップが国土交通省 NETISの令和6年度「準推奨技術」に選定されたそうです!
こうして画期的な新技術が次々に誕生しているおかげで、現場の施工技術が高まる事が期待されます。工期短縮や省力化にもなりますね。
排水管を支えるための材料で鉄骨製品を使用するのですが、その材料検査がありました。
納入する材料が設計通りの品質を満たしているか、現場施工に問題がないかを最終的に判断する目的で行います。
溶接検査には溶接前・溶接中・溶接後検査とあるのですが、今回は溶接後検査になります。
この検査は、第三者検査機関が鉄骨の製作工場で行う重要な検査です。
写真の検査は超音波探傷検査の様子です。
超音波を放射し、溶接内部の傷などから反射した超音波の大きさや強さを計測します。
反射された超音波は、表示器に波線グラフの起伏で映し出されます。(2枚目写真)
その起伏の位置や大きさで内部欠損の位置と大きさが把握できます。
この検査はJIS規格に基づいて行われてるので、基準に適合してれば品質や安全性が確保された製品であることが証明できますね。
連日ご紹介しているVS側溝も、いよいよ埋戻し作業に入りました。
今回は全部で4層の埋め戻しを行います。
敷均しては転圧、また敷均しては転圧・・・・・・・。
ミルフィールのように何層も重ねて、土をしっかりと締め固めていきます。
ちなみにこの埋戻し作業、片側だけ行うとVS側溝がズレる可能性があるため、両側を同時に行うんです。
埋戻しを完了し、グレーチングも無事に設置しましたよ!
鉄筋探査とは、コンクリート構造物の表面から内部の鉄筋、管、空洞などの位置と配筋状態、かぶり厚を確認する検査です。
今回は排水管支持材設置箇所の事前調査のために鉄筋探査を行いました。
鉄筋コンクリート構造物はコンクリートと鉄筋で構成されているのですが、
施工時にその内部鉄筋を切断したりしないように事前調査として鉄筋探査を行います。
その際に使用するのが「電磁波レーダー装置」です。
この装置を使ってコンクリート内部の反射物質(鉄筋・空洞など)までの距離を測ります。
電磁波レーダー装置から電磁波が放射され、コンクリート内部に反射物質があるとその物質の境界面で電磁波が反射して返ってきます。
その反射した電磁波が再度コンクリート表面に出てきて装置の受信アンテナに届きます。
電磁波を放射して戻ってくるまでの時間から、反射物質までの距離が検出される仕組みになっています。
ちなみに、写真にある手書きの円い線はコア削孔予定位置、直線は鉄筋探査で推定した内部鉄筋の位置になります。
コア削孔予定位置と配筋位置が重なっている場合は、コア削孔位置の調整が必要になってきます。
この検査は、構造物を非破壊で探査が出来るのが良いですね!
コンクリート内にある余分な水分と生コンに含まれる空気を取り除く工法です。
通常の路面よりも圧縮強度が高くなり、耐摩耗性の高い路面に仕上がります。
ノンスリップ輪型工法と合わせて行うと滑りにくくする効果が期待できるんです!
コンクリートを打設した上から、丸環リングをリング定規に合わせて所定の位置に設置していきます。
設置したらアミゲタ(アルミスリッパ)を装着してコンクリート表面までリングを埋め込みます。
オレンジ色のシートが真空脱水処理用の真空マットです。床表面を真空状態にして専用の真空ポンプで吸引して脱水を行ないます。
真空脱水処理後、トロウェルという機械を使ってリングとコンクリートの不陸調整をします。
丸環リングの設置動画です。
※再生ボタンをクリックして動画をご覧ください。
丸環リング設置状況
丸環リング抜き取り状況
刷毛引きは粗面具合を統一しなければならないので、刷毛の種類やタイミングが重要です!
刷毛を引いたらリングを抜き取って完成です!仕上がり良好です!
世間はゴールデンウィークの期間に入りましたね。現場もお休みしています。
連休前半は茨城県の天気も雨模様です。パトロール中も雨が降っていました。
各調整池に問題がないか、ストックヤードも確認して回ります。
風で飛ばされているものはないか、施錠はされているか、何か問題はないか・・・
1日かけてパトロールをして、全ての現場問題なし!
基礎まで終わった9号調整池もあっという間に油水分離桝の設置が完了しました。
今回は設置までの一連の作業をご紹介していきますね!
基礎の上に「敷きモルタル」を施工します。敷モルタルは分離桝を設置する面が凹凸だと傾いたまま施工されてしまうので、
敷モルタルを設けて不陸を調整します。その上に分離桝を設置していきます。
7号調整池の時に受けた講習通り、今回も手順を間違えないように設置をしていきます。
シール材を設置して、プライマーを塗って、ボルトを締めて・・・あっという間に3槽式の油水分離桝設置完了です!
現場の作業員は何度も設置しているので、とてもテキパキしていて設置する時間もとても早くなっています!
皆さん、今日も安全に作業して頂いて有難うございます(’◇’)ゞ
天気も良く、順調に作業が進んでいます!
9号調整池も油水分離桝の設置をするので、設置個所を掘削・整正して計画通りになっているか計測します。
次にコンクリートを流す型枠を設置していきます。型枠を設置する時に水平器や測定器を使用して正確に調整していきます。
こうして1つの工程が終わる毎に測定して基礎を造っていきます。目には見えないですが、とても重要な作業になります!
準備が整ったらコンクリートを流し込んで綺麗に均します。基礎が完成しました!(もちろん、打設完了後も計測していますよ!)
7号調整池でも記事で少しお話しましたが、写真は6号調整池の分岐桝の設置です。
各油水分離ますに排水を流せるように設置します。
まずは設置する際に、掘削によってかき乱された土に地盤を安定させるために基礎砕石を敷均して転圧します。
水平を確認しながら、所定の位置に設置していきます。
天気もよく、作業も順調に進んでいます!
1月下旬頃から施工を行い、各桝の設置が完了したので、接続部の管渠を設置しました。
分岐させた排水を各油水分離桝に流せるように管を接続します。
砂(管の保護のため)敷均し作業を行い、転圧、設置と順に行いました。
記事の更新に間が空いていましたが、どんどん工事は進んでいました。
油水分離ます設置後は、各ますに排水が流れ込むように分岐桝の設置。
また、池内に排水を流すため、法面の表面にコンクリートを打ちます。
これをシールコンクリートと呼び、法面が流水によって削られないようにするために施工します。
さらに、池底も削られないように、ふとんかご(石の入ったカゴ)を設置します。
まだ途中ですが、水がどう流れるのか想像できそうですか?
まだまだ施工続きます!
現場では、構造物を設置する目印が必要です。
通常は光波(トータルステーション)やレベルと呼ばれる機器を用いて測量作業を行います。
今回は、杭ナビという機械を導入してみました。
なんと、スマートフォン端末等と連動させて使います!
測量機械は、水平に設置する必要があるのですが、この機械は自動で水平を取ってくれます。
なんとも簡単!そして早い・・・私が通常の機械を設置するより正確です(笑)。
いろいろ活用方法はあるのですが、今回は初回ということで座標の位置出しに使用してみました。
端末の操作さえ覚えてしまえば、1人で簡単な測量作業が行えます。
使う前はなんだか難しいイメージを持っていましたが、なんでも取り入れてやってみるものですね。
私の現場にもインターン生が来てくれました。
今回の現場は私自身初めてCIMに挑戦しているということもあり、
建設業の未来と弊社の「新しい挑戦ができる職場」という事を伝えることができ嬉しいです。
少しでもこの現場を通して建設業にやりがいを見つけてほしいと思います。
私に魅力が伝えられるか不安ですが、できる限りそばに寄り添いながら現場で勉強してもらおうと思います。
油水分離桝は3つのブロックを連結させて作っていきます。
ブロックを接続する設置面の止水や細かいコーキング等、施工手順が多いです。
作業手順に間違いのないように、製品メーカー様による施工指導を実施しました。
作業手順を守りながら、引き続き施工していきます。
ようやく油水分離桝の施工です。
まずは構造物設置箇所の掘削と合わせて床付という平らにする作業を行います。
掘削面が設計通りの幅や高さがあるかしっかり検測します。
構造物を設置した後では確認しようがないのでこういう不可視部分はきちんと写真に残しておかなければなりません。
設計通りに出来上がっているか確認して次工程に進みます!
本工事始めます!
まずは、施工箇所への進入路を作成します。
施工の妨げとなる立入防止柵とU型側溝の撤去です。
現場に重機が入るので鉄板などで土が沈まないようにまた、タイヤ痕やキャタピラ痕がついて現場が汚れないようにしています。
U型側溝は再利用するため1本1本丁寧に撤去していきます。
今回は私が現場代理人なので現場に更衣室を設置してみました。
綺麗ですよね。いいように使わせてもらってます。
もちろん女性用快適トイレもあります。屋外かつ仮設のトイレとは思えないくらい綺麗です。そして男女別が当たり前です。
最近は女性技術者が増えてきたので更衣室もトイレも珍しいものではなくなってきました。
今や3K、4Kはもう古いです。綺麗で清潔は当たり前、そのうえでさらに働きやすい職場を目指しますよ。
ちょっと記事にするの遅くなりましたが、このタイミングで現場事務所の設置のお話です。
実はかなり前に現場事務所は設置していました。
写真を見るとお判りいただけると思うのですが、現場はもちろんのこと現場事務所も常に綺麗・清潔を心掛けて使っております。
土地もお借りしてるので最終的にお借りした時よりも綺麗にしてお返ししたいです。
本工事はこの現場事務所からきっと様々なドラマが・・・起こらずに粛々と現場を終わらせたい今日この頃です。
花壇は自分で作る派です
現場事務所の景観を華やかにしたい、、、そうだ花壇を設置しよう!
一般的には出来合いの花壇を設置することが多い印象。待て待て私は違うぞ!
写真のプランターは、なんと全て私が作りました!これけっこう力作よ。
事務所近くに訪れた際は見てくれたら嬉しいです。作り方は気軽に聞いてくださいね!(^^)!
そして現場では既設埋設物の調査がスタートしています。
施工をして既存施設・埋設物に影響が出ないか確認する大事な工程になります。
大型ダンプの健康診断?いえ、違いますよ!
坂東ストックヤードに現場で使用する材料の運搬をしています。
ストックヤードというと聞きなれないワードですね。わかりやすく言いますと資材の保管場所になります。
大型ダンプで運搬作業を進めていますが、ここで注意したいのが過積載です!!
当然一度に多く運搬したほうが効率はいいですからね、、、しかし過積載をすることにより様々な事故の原因に繋がります。
写真の機械ですが、なにも大型ダンプの健康診断をしているわけではありません。
この機械は各車両が過積載をしていないか重量を計測する機械になります。精度が凄いのよ、、、
また、各大型ダンプには過積載対策ステッカーを表示して積込の際の目安にしていただいています。
当現場では過積載車両が出ないよう徹底に徹底を重ねた過積載対策を行っています。